時代にあう日本酒の
新しい「おいしさ」を
追い求めて
変わり続ける世の中や人の嗜好、トレンドと度重なる困難を乗り越え、江戸時代末期の創業から代々つながれたバトンを私たち兄弟で引き継ぎました。
伝統的な酒造りの技法とこだわりを継承しつつ、時代の変化にあわせた革新的なチャレンジを忘れず、この時代にふさわしい新たな「おいしさ」を提案し続けてまいります。
変わり続ける世の中や人の嗜好、トレンドと度重なる困難を乗り越え、江戸時代末期の創業から代々つながれたバトンを私たち兄弟で引き継ぎました。
伝統的な酒造りの技法とこだわりを継承しつつ、時代の変化にあわせた革新的なチャレンジを忘れず、この時代にふさわしい新たな「おいしさ」を提案し続けてまいります。
日本酒は通常、冬に1年分の酒を大きなタンクに仕込みます。ところが弊社の酒蔵は地下にあるため、年間を通じて気温が安定するという地下の特性を生かしつつ、さらに日本酒を醸造するタンクの周囲に冷却水を流して、温度と「もろみ」を徹底的に管理します。
そのため蔵内でしか飲めないような搾りたてのフレッシュなお酒を一年を通して製造できるのです。
いかにお酒を効率的に多く搾りだすかを第一に考えた機械がいろいろ開発されています。しかし私たちは効率よりも品質第一をコンセプトに今でも、昔ながらの木槽(きふね)で圧力と時間をかけて搾っています。
手間ひまを惜しまずじっくりと搾るため、雑味の少ないまろやかなお酒になるのです。弊社の「ふなくちとり」という商品名はこの槽(ふね)が由来となっています。
日本酒は搾ってから炭素濾過を経て、火入れ(加熱殺菌)を2回します。火入れにより、酵母の働きがストップし長期的な保存が可能になりますが、一方で搾りたてならではのフレッシュでフルーティーな風味は失われます。私たちは、現在の食事やお酒を飲むシーンをイメージして、無濾過・無火入れの「ふなくちとり」を商品化しました。
酵母が生きた本当の生酒は、四季醸造ができる日本泉ならではのお酒です。
吸水させた米を水切りし、蒸す工程「蒸きょう」に移ります。
甑(こしき)とよばれる大きな蒸し器で蒸すと、蒸米(じょうまい)の完成です。蒸米のよしあしは、麹菌の生育や酒のふくらみや味わいを左右するため、細心の注意と職人の勘が試されます。蒸米は、蔵人により手早く広げられほぐされ、用途に適した温度に冷まします。
蒸しあがり直後に高温な蒸米を冷やす作業です。一定の品温まで下げ、麹室に移動します。
蒸米を日本酒のもとになる麹にする工程です。麹菌を米に付着させ、繁殖させます。質の良い麹が味わいの決め手となるため、とても重要な工程です。
櫂入れとは、酒母(しゅぼ)やもろみなどの材料(水と麹と蒸米)を櫂棒でかき混ぜます。櫂入れにより、もろみを溶かして発酵作用の調和を図ります。
酒母をタンクに入れ、麹、蒸米、水を3回に分けて加え、発酵させます。発酵期間は約3週間から1ヶ月。ゆっくりと発酵させることが大切。これを「三段仕込み」といいます。仕上がったものが「もろみ」です。
発酵期間が終われば、もろみを搾って日本酒と酒粕に分ける「上槽」です。
いつ・どのタイミングで酒を搾るかが、日本酒の味を決めるとされています。酒蔵や日本酒の種類、天候や成分分析値などを元に決定します。
お酒を搾るための道具が“槽(ふね)”です。醪(もろみ)を圧搾して濾過し、清酒と酒粕に分離します。
搾られたばかりの日本酒が流れ出る部分を槽口と呼びます。濾過も火入れもしない、まさに生まれたてのお酒です。そんなフレッシュでみずみずしいお酒を槽口とも表現します。見たまんまの呼び方です。
搾ったばかりの日本酒には、細かい米や酵母などの小さな固形物が残っています。それらを除去するため、「濾過(ろか)」し、その後「火入れ」します。加熱処理によって殺菌され、腐敗を防ぐのです。
火入れの後、熟成させるために「貯蔵」します。約半年から1年もの間、貯蔵・熟成された日本酒は、まろやかな味わいに変化。熟成した原酒を、各銘柄に合わせてブレンド(調合・割水)します。
出荷前に調合された日本酒に最後の火入れをし、品質と味を安定させます。そして瓶に詰めて完成です。